真・女神転生 NOCTURNE HDリマスター
2月末に『真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HDリマスター』
(以下『真3HD』)をクリアしました。
発売日の昨年秋からちまちま進めて数ヶ月、ようやくの1周完走です。
原作を遊んでいた時は学生(ちょうど主人公たちと同じくらいの歳)で、
確か一ヶ月ほどでクリアしていた記憶があるのでその数倍はかかってますね…。
間に別のゲーム(モンスターサンクチュアリとか)を挟んだのもあり、
かなりのゆっくり進行な上、再履修プレイではありましたが
大作RPGを丸一本クリアできたことには満足してます。
ちなみに自分が言う『原作』というのは青いパッケージの俗にいう『無印』で、
『マニアクス』ではありません。それ前提で記事を書いてます。
いろんな要素が追加されていったのは知っていましたが、
ゲームを通してそれを体験するのは初めてでした。
その辺も後述するつもりでいます。
『原作尊重』をうたってHDリマスターされた今作なので、
ストーリーの大筋は変わりませんが、
マップなどは大幅に鮮明に描き直されています。
看板などの文字もくっきりなので見つける度についつい読んじゃいました。
物語の舞台である『ボルテクス界』は滅んだトウキョウの姿なので、
現実世界に近いようでそうではない
日常と非日常の狭間のような空気感が魅力。
その良さがさらに高まるのが真3HDの価値のひとつなのではないでしょうか。
悪魔たちの姿もこのとおり。
細部まで鮮明な姿を見ることができ、愛着も増すというもの。
Switchのスクショ&録画機能によって、
切り替わりの早いカメラワークの中からちょっとした動きの変化などを
切り取りやすくなったというのも大きな価値だと思います。
私は仲魔がこうして生き生き動くのが好きすぎて、
携帯機として持ち運びできるという利点もあるSwitchのソフトなのに
このゲームに関してはほぼ据え置き状態で楽しんでましたw
スザクちゃんかわいいんじゃ~。
敵悪魔とのサツバツとしたやり取りも、
非日常の体験という点で見れば楽しいもの。
同じアトラスのゲームは『ペルソナ3』もやったことがあるんですが、
人間よりは魔物とワイワイしたい派の自分としては
こちらの方が性に合ってる気がしました。(理由…)
一匹狼なヒーローが好きで憧れがあるからってのもあるかもしれません。
日常と非日常が溶けあう狭間のようなマップも素晴らしいんですが、
画作りに関しては、この作品独特の幾何学的な建築物が
一番恩恵を受けていたと言えるかもしれません。
原作を遊んだときはイベントシーンはあまり記憶に残らず、
ただ戦闘がキツいとか、でも面白いとかそんな感想ばかりだったんですが
今回遊んでみて、遠くまで広がる幾何学的な空間の美しさや、
それを引き立たせるライティングやカメラワークが印象に残りました。
また、登場人物にボイスがついたことにより、
セリフから読み取れる以上に細かな感情の揺れや
変化を感じることができたのも大きかったと思います。
この要素に関しては蛇足だと思う人もいるかと思いますが、
自分としてはあってよかった。
この作品への没入感をさらに高めてくれた要素の一つだと
ストーリーを通して思いました。
人修羅も人のこと言えませんが、クラスメイト二人の変貌っぷりよ…。
原作で迎えたエンディングは『ムスビ』のものだったので、
今回は祐子先生の一番トゥルーっぽいエンディングを目指しました。
最終盤、それぞれのコトワリのボスと戦闘するんですが、
『ムスビ』のコトワリの主であるノアと戦うのは初めて。
3体の中では一番の難敵で、
耐性が頻繁に変わる上に一つの属性攻撃しか受け付けず、
初回プレイで避けられてよかったな…というのが正直な感想。
ほかの2体も強敵でした。
3つのコトワリ…。
全ての物事を自分の内で完結させる隔絶社会のコトワリ・『ムスビ』、
力を持つものが競い合うことが最上とするコトワリ・『ヨスガ』、
無駄や我欲を省き世界を静寂で覆う感情否定のコトワリ・『シジマ』。
原作を遊んでいた当時は強いて言えばムスビかな…くらいで
あまりそれぞれの主張に共感はできなかったんですが、
あれから15年ちょっと、学校も卒業して社会であれこれ経験したり、
SNSなどを通して社会情勢や世の人間の思想や感情に触れていくうちに
それぞれ極端ではあるものの、共感できる部分が一理あるな…と。
そういった心境の変化を感じたことも、
再履修の価値の一つだったという気付きがありました。
今回、攻略は原作を遊んだ当時と同じく
攻略サイト等は見ず、かすかな記憶と勘を頼りに
ほぼノーヒントで進むというスタンスで挑みました。
『HARD』だとちょっと難しくてクリア前に積むかもしれない、
かといって『MERCIFUL』だと手ぬるすぎてゲームにならない…。
その中間をとって難易度は『NORMAL』でした。
”慣れ”があったので総合的に見ると少し簡単めでしたが、
おおむね丁度よかったと思ってます。
真3HDには『マニアクス』からの追加要素が収録されているので、
ストーリーや各ボス戦を把握しつつも
ところどころ初見要素があって新鮮でした。
きっちり初見殺しにも遭ってニヤリ。こうでなくては。
アマラ深界もせっかくなので楽しみたかったんですが、
目指すエンディングを早い段階で決めていたこともあり
あえて深部まで攻略しませんでした。
また機会があるならば…。
うおっ何か別ゲー始まったんだが!? うわーうわー!? #NintendoSwitch pic.twitter.com/weBzW7j0Rt
— 翠 (@midorino_suisui) 2020年11月25日
アマラ深界といえばこれ笑いました。
宙を舞うマッカ(お金)、いきなりうるさくなる人修羅がシュール。
ここだけ別ゲーでした。
人修羅のスキルは物理寄り。
『気合い』が有用なことを今回は知っていたので、
中盤までは『気合い』→『突撃』、全体攻撃は『ヒートウェーブ』。
最終的には単体物理は『破邪の光弾』、
全体攻撃は『鬼神楽』という状態になりました。
有名な『地母の晩餐』は対象のマガタマを手に入れる前に
クリアしちゃったので習得せず。
ゲームオーバーは計3回。
・アマラ神殿 スカディ:大地震
・ユウラクチョウ坑道 トランぺッター:魔縁のラッパ
呪殺・破魔がこわくて常に警戒はしていたんですが、それでも事故で一敗。
あとは補助が足りないが故の不運+凡ミス。
そしてトランぺッターに関しては技の仕様を知らなかったがために
まんまと初見殺しに遭うという。
ただ、これ以外にもヒヤリとする箇所はいくつかあったので、
まだラッキーというか…命拾いしたシーンの方が多かったかもしれません。
ラストバトルのメンバーはこんな感じ。
プレイヤーの中では少数派というか、
こだわりが特になかったわりには珍しい面子な気がします。
ロキが思いのほか長く活躍してくれて、
耐性も優秀だったのでそのままラストまで付き合ってもらいました。
あとはカジャ系や単体魔法・物理攻撃ができるオーディン、
魔法に対して抜群の耐性を持ち体力も高いユルング。
アップデートで合体時のスキルを任意で選ぶことが可能になったので、
最強の仲魔育成が格段にしやすくなったと言えると思います。
思い入れのある1体をひたすら強くしてみるのもいいですね。
(下書きで置かれていた記事を加筆・編集・公開しました)
(数ヶ月分時期のズレがあるかもですがご容赦を)