福岡遠征 2016/1 その2
その1からの続き。
赤坂駅から地下鉄に乗り、次に降りるのは西新(にしじん)駅。
福岡市博物館の最寄駅がこの駅です。
西新駅を出て海の方へと『サザエさん通り』に沿って歩き、福岡タワー方面を目指すと、
博物館までたどり着くことができます。
駅から出てすぐにあるこの看板が目印です。
今回はちょっと他に用事があるのでそちらを先に!
地下鉄出口の裏にある商店街に『蜂楽饅頭』というお店があり、
そちらでおいしい善哉が食べられると聞いたので立ち寄ってみました。
お店に着くと、買う人が集まって小規模な行列になっていました。
地元の方たちからも人気なようで、箱単位でまとめて買って行かれる方も。
イートインの注文の仕方が分からずソワソワしていたら地元の御婦人に案内いただきました;
この場を借りてお礼をば!
蜂楽饅頭というのは、いわゆる大判焼、今川焼、御座候とか地域によっていろいろ呼び名があるアレで、
こちらでは黒あん・白あんの2種類が販売されています。
善哉と一緒にいただくため、白あんを注文しました。
善哉は一杯280円。 蜂楽饅頭はひとつ100円。 (だったはず)
ちなみに夏はカキ氷が食べられるそうで、
自家製の青いシロップをかけた『コバルトアイス』という名前のメニューが有名なんだとか。
そんな時期に来れたらまた立ち寄りたいですね!
善哉はとーーっても甘く、今まで食べた善哉・お汁粉のなかで一番の甘さだと言い切れるほどでした。
できたての蜂楽饅頭は外の皮がサクッとしていて、餡との調和が非常に美味。
もうお昼ご飯時な時間でしたが、寄ってみてよかったです。
次の目的地へ。
サザエさん通りの『西南学院前』交差点から左折し、裏道に入りしばらく歩き、
点滅信号のあたりまで進むと、小さな社が見えてきます。
『元寇神社』というその社のすぐ脇には、国指定史跡の『元寇防塁』があり、
なんと、その姿を見ることができます。
遠い昔の出来事ですが、今もこうして街中にその時のものが残ってるんですね。
刀剣乱舞のゲーム内に『元寇防塁』という名の遠征任務がありますが、
送り出される部隊はこのあたりの地まで向かってたりして…?
ステージ5-2の『博多湾』もおそらくこのあたりが舞台ですね。
看板に描かれた地図がまさしくそれっぽいです。
一度サザエさん通りへ戻った方が分かりやすいとは思いましたが、防塁から大学のそばを通って北上。
裏道なので目印は少なかったですが、そのまま大通りに出てちょっとだけ近道できました。
道を歩いていると徐々に福岡タワーが見えてきたのでその点では分かりやすかったですね。
そして見えてきたのがこの光景!
福岡市博物館が目の前に見えてきます。
今回のメイン目的地であるここに、へし切長谷部と日本号の展示がされています。
信号を渡り、道の反対側へ。
5月はわき道から館内に入りましたが、今回は正面から参ります。
あいにくの天気ではありますが、この池と空、そしてシンメトリーな建物が本当に美しい…。
平日のこの日でしたが、この時点で敷地内に審神者と思わしき女性の姿がちらほら…。
そんな様子でしたから、土日はもっと盛況だったんでしょうね。
館内に入ると、まず目に飛び込んできたのがこのポスター。
公式ブログでも使われていましたが、この刀身とゆるい字のフキダシがとてもユニークかつかわいい。
この時は「おまたせ」ですが、最終日には「またね」のポスターに切り替わるというサプライズもありました。
へし切長谷部と日本号の展示があるのは博物館2階の企画展示室。
展示を見るための入館料は200円ですが、今回は地下鉄の一日乗車券があったので150円。
ただでさえ安いのに、さらに割引にしてもらってなんだかちょっと申し訳ないような気持ちも;
こういう施設って場所によってはこの数倍もかかったりしますからね…。
休日は数十分~数時間待ちになっていたこの展示ですが、
この日は平日ということもあって待ち時間5~10分ほど。
カメラとか準備してるうちにケース前まで列が進んだって感じでした。
5月の旅でも拝見した、名槍日本号。
今回の展示は写真撮影可だったので、その姿を写真に収めることができました。
螺鈿と倶利伽羅竜の槍身が美しい、立派な一振です。
手持ちのデジカメがポンコツで、一部残念画質になってるのが悔しいところ。
ブログ開設当初からずっと使ってるやつなので、
これ見て、いいかげん買い換えないと!と思いました;
2006年モデルらしいですからね……。
そしてこちらがへし切長谷部。
毎年この時期にしか展示されない、美しき冬の国宝です。
以前購入した図録などでその刀身を見たことはあったんですが、実物を目にするのは初めて。
『皆焼』という独特な刃文が特徴なんですが、これ写真で見るのと全然違うんですね…。
はっきりと見て取れたのでもう本当に…大満足でした。
自分の目で直接見て目に焼き付けないといけない気がして、
写真の撮影枚数が控えめなのはちょっと勿体なかったかもしれませんね。
もう一度並び直せばよかった。
拵とハバキも一緒に展示されていて、そちらも見どころたくさん。
拵えの金色は、まるでこの展示のために作ったのか?というくらい輝いていて、
モダンなデザインも相まって、数百年前に作られたということを微塵も感じさせません。
そして、それだけこの刀が大切に大切に扱われてきたんだなということが改めて分かって、
なんだかちょっと、目頭が熱くなりました。
私たちのような、ゲームを通じて刀に関心を持ったと思われる人の姿がやはり多かったのですが、
毎年楽しみにしていらっしゃるのかな?といった雰囲気のおじいさん、
立派なカメラを担いだ男性などたくさんの人が集まる様子を見て、
本当にこの刀が現存していてよかったと強く思いました。
間違いなく、国の、私たちの宝だ。
この場を訪れることができて本当によかったです。
展示を見たあとは、併設の喫茶室で遅めの昼食。
ここ、前から行きたいと思ってたんです。
あつあつのシーフードドリアをいただきました!
スープはかぼちゃのポタージュです。
喫茶室からは、博物館入口のようすが見下ろせます。
あの特徴的なアーチの内側からの眺めですね。
夜になると、この喫茶室の温かみのある明かりがアーチを照らして、
これまた素敵なんですよね…。
今回はまだまだ回りたい場所があるので食べ終わり次第次の目的地へ向かうのですが、
そんな景色もいつか見れるといいなあ。
ちなみに、ここの喫茶室の箸袋、市博の外観のイラストがデザインされています。
ちょっとおしゃれだったので持ってきちゃいました。
西新駅へ戻り、今度は地下鉄で千代県庁口駅へ。
崇福寺というお寺へ向かいます。
駅から徒歩5分という案内だったんですが、どうもお寺にたどり着けない…。
道が斜めに入り組んでいて、体育館の方に出たりとウロウロ…。
スマホでマップを開き、ようやくたどり着けましたが、ちょっとここで時間を無駄に使っちゃいました;
観光地というわけではないので仕方ないんですが、その点やはり案内がほぼなかったですね…。
ここで時間を使ったのは予想外でした;
崇福寺は黒田家の菩提寺で、官兵衛さま、長政さま、官兵衛さまの奥さん・光さんのお墓があるとのこと。
墓所は土日のみ公開で、この日は平日だったため開いてないっていうのは分かってたんですが、
せめて近くまで来てるならお参りにと寄った次第です。
山門は福岡城から移築したもので、とても立派。
この門を抜けて拝殿で手を合わせていると、お掃除をされていたおばあさまから「ありがとうね」と一言。
こちらこそ、もう日も暮れかける中すみません。
寺務所はもう閉まっているようだったので、ご朱印はまたの機会に。
藤巴の素敵なご朱印と聞いてぜひ光雲神社と一緒に並べられたらと思ったのですが、
これもめぐり合わせなのでしょうね。
次こそはゆっくり墓所の方まで見ることができればいいな…!
時計を見直すと、次の目的地である筥崎宮まで回るのは少しきびしそう…。
またこの地を旅できる機会を信じて、今回は断念することにしました。 またね…!
ですが、まだちょっとだけ猶予がありそうだったので、少し急ぎ足でその次の目的地へ向かいます。
千代県庁口駅から、今度は中洲川端駅へ。
駅を出てすぐの商店街を抜け、まっすぐ進んでいくと櫛田神社へとたどり着きます。
博多の寺社の中ではトップクラスに有名な一社のようですね。
既に夕方5時頃でしたが、この時間でもまだまだ多くの人でにぎわっていました!
この日は節分祭の大きなお多福のお面が随所にあり、その面の口をくぐって通ることができました。
あとから知ったのですが、ここならではの有名なものらしく、
くぐることで福を分けてもらおうというんだとか。
参拝のほかおみくじも引かせていただき、ご朱印も賜ることができました。
この旅では2つ目です。
それにしても、本当に活気のある場所で!
街の一角にある賑やかな地元の人に愛される寺社というのが、大須観音によく似ています。
商店街がある風景もそっくりですね。
境内にある山笠も見てきました。
「呑取名槍黒田誉」というお題らしく、黒田武士、主に日本号の呑み取りを題材としているそうです。
中央の槍を持っているのが太兵衛、その右上の暗がりにいる采配を持った人が官兵衛ですかね?
右下の人物は兜が長政っぽいような!?
とにかく華やかで大きく、そばで見て圧倒されました。
これもまた写真ではなかなか伝わりません。スケール感大事。
ちなみに、これは完全に余談なのですが、この山笠の右側にある奉納者(?)のお名前、
審神者はちょっとクスッと笑っちゃいそうなあのKBCさんです。
ケービーシー……けびいし……検非違使……。
次の場所へ向かいます。
次は唐人町駅で下車。
すぐ近くの商店街のこの『加美屋』さんというお店へ。
表に飾られている藤巴からも分かる通り、こちらも黒田ゆかりの地。
代々御用菓子店をつとめていたそうで、黒田家に関連したお菓子が売られています。
おみやげはおみやげとしてまとめて紹介した方がいいかな…と思いましたが、
ちょっと流れの都合でここで紹介させてください。
まずこちらが、官兵衛・長政の焼印入りどら焼き。
官兵衛さまが黒あん、長政さまが白あんです。
ふっくらとしていてとても美味でした。緑茶と一緒に味わいたい一品…!
そしてもう一つが盃の形をした『黒田武士せんべい』。
これ、芸が細かいことに高台の部分までちゃんとあります。
味はほんのり甘く、せんべいというよりはクッキーとかに近い軽い食感。
写真のものは手のひらに収まるくらいの小さいものですが、
お店ではもっと大きいものも取り扱っています。
一番大きい物はまさしく酒豪が使うような盃のよう。
それぞれの箱の包装もなかなか日本史好きとして気分が上がるものでした!
左がせんべい、右がどらやきです。
躍動感のある官兵衛・長政父子のイラストがカッコいい…!
包装紙も藤巴と金の蔓模様が非常に素敵。
紙袋も藤巴です。
この色合いとデザインがシブい。かっこいい。
あ、あとこれは黒田関係ないですが、一緒に『半月』という名のお菓子もいただきました。
和と洋が入り混じった不思議なお菓子。
レーズン?餡? 不思議な調和です。
お店の中で商品を見ていたら、お茶もいただいてしまいました…!
金箔の浮かんだおいしい梅昆布茶、ありがとうございます。
奥にイートインスペースもあって、そこでは和菓子やコーヒーなどをいただけるようでした。
画像は加美屋さんのホームページから。
おみやげも手に入りほくほく。
本格的に日も暮れてきたので次の目的地へと足早に移動します。
その3へ。
赤坂駅から地下鉄に乗り、次に降りるのは西新(にしじん)駅。
福岡市博物館の最寄駅がこの駅です。
西新駅を出て海の方へと『サザエさん通り』に沿って歩き、福岡タワー方面を目指すと、
博物館までたどり着くことができます。
駅から出てすぐにあるこの看板が目印です。
今回はちょっと他に用事があるのでそちらを先に!
地下鉄出口の裏にある商店街に『蜂楽饅頭』というお店があり、
そちらでおいしい善哉が食べられると聞いたので立ち寄ってみました。
お店に着くと、買う人が集まって小規模な行列になっていました。
地元の方たちからも人気なようで、箱単位でまとめて買って行かれる方も。
イートインの注文の仕方が分からずソワソワしていたら地元の御婦人に案内いただきました;
この場を借りてお礼をば!
蜂楽饅頭というのは、いわゆる大判焼、今川焼、御座候とか地域によっていろいろ呼び名があるアレで、
こちらでは黒あん・白あんの2種類が販売されています。
善哉と一緒にいただくため、白あんを注文しました。
善哉は一杯280円。 蜂楽饅頭はひとつ100円。 (だったはず)
ちなみに夏はカキ氷が食べられるそうで、
自家製の青いシロップをかけた『コバルトアイス』という名前のメニューが有名なんだとか。
そんな時期に来れたらまた立ち寄りたいですね!
善哉はとーーっても甘く、今まで食べた善哉・お汁粉のなかで一番の甘さだと言い切れるほどでした。
できたての蜂楽饅頭は外の皮がサクッとしていて、餡との調和が非常に美味。
もうお昼ご飯時な時間でしたが、寄ってみてよかったです。
次の目的地へ。
サザエさん通りの『西南学院前』交差点から左折し、裏道に入りしばらく歩き、
点滅信号のあたりまで進むと、小さな社が見えてきます。
『元寇神社』というその社のすぐ脇には、国指定史跡の『元寇防塁』があり、
なんと、その姿を見ることができます。
遠い昔の出来事ですが、今もこうして街中にその時のものが残ってるんですね。
刀剣乱舞のゲーム内に『元寇防塁』という名の遠征任務がありますが、
送り出される部隊はこのあたりの地まで向かってたりして…?
ステージ5-2の『博多湾』もおそらくこのあたりが舞台ですね。
看板に描かれた地図がまさしくそれっぽいです。
一度サザエさん通りへ戻った方が分かりやすいとは思いましたが、防塁から大学のそばを通って北上。
裏道なので目印は少なかったですが、そのまま大通りに出てちょっとだけ近道できました。
道を歩いていると徐々に福岡タワーが見えてきたのでその点では分かりやすかったですね。
そして見えてきたのがこの光景!
福岡市博物館が目の前に見えてきます。
今回のメイン目的地であるここに、へし切長谷部と日本号の展示がされています。
信号を渡り、道の反対側へ。
5月はわき道から館内に入りましたが、今回は正面から参ります。
あいにくの天気ではありますが、この池と空、そしてシンメトリーな建物が本当に美しい…。
平日のこの日でしたが、この時点で敷地内に審神者と思わしき女性の姿がちらほら…。
そんな様子でしたから、土日はもっと盛況だったんでしょうね。
館内に入ると、まず目に飛び込んできたのがこのポスター。
公式ブログでも使われていましたが、この刀身とゆるい字のフキダシがとてもユニークかつかわいい。
この時は「おまたせ」ですが、最終日には「またね」のポスターに切り替わるというサプライズもありました。
へし切長谷部と日本号の展示があるのは博物館2階の企画展示室。
展示を見るための入館料は200円ですが、今回は地下鉄の一日乗車券があったので150円。
ただでさえ安いのに、さらに割引にしてもらってなんだかちょっと申し訳ないような気持ちも;
こういう施設って場所によってはこの数倍もかかったりしますからね…。
休日は数十分~数時間待ちになっていたこの展示ですが、
この日は平日ということもあって待ち時間5~10分ほど。
カメラとか準備してるうちにケース前まで列が進んだって感じでした。
5月の旅でも拝見した、名槍日本号。
今回の展示は写真撮影可だったので、その姿を写真に収めることができました。
螺鈿と倶利伽羅竜の槍身が美しい、立派な一振です。
手持ちのデジカメがポンコツで、一部残念画質になってるのが悔しいところ。
ブログ開設当初からずっと使ってるやつなので、
これ見て、いいかげん買い換えないと!と思いました;
2006年モデルらしいですからね……。
そしてこちらがへし切長谷部。
毎年この時期にしか展示されない、美しき冬の国宝です。
以前購入した図録などでその刀身を見たことはあったんですが、実物を目にするのは初めて。
『皆焼』という独特な刃文が特徴なんですが、これ写真で見るのと全然違うんですね…。
はっきりと見て取れたのでもう本当に…大満足でした。
自分の目で直接見て目に焼き付けないといけない気がして、
写真の撮影枚数が控えめなのはちょっと勿体なかったかもしれませんね。
もう一度並び直せばよかった。
拵とハバキも一緒に展示されていて、そちらも見どころたくさん。
拵えの金色は、まるでこの展示のために作ったのか?というくらい輝いていて、
モダンなデザインも相まって、数百年前に作られたということを微塵も感じさせません。
そして、それだけこの刀が大切に大切に扱われてきたんだなということが改めて分かって、
なんだかちょっと、目頭が熱くなりました。
私たちのような、ゲームを通じて刀に関心を持ったと思われる人の姿がやはり多かったのですが、
毎年楽しみにしていらっしゃるのかな?といった雰囲気のおじいさん、
立派なカメラを担いだ男性などたくさんの人が集まる様子を見て、
本当にこの刀が現存していてよかったと強く思いました。
間違いなく、国の、私たちの宝だ。
この場を訪れることができて本当によかったです。
展示を見たあとは、併設の喫茶室で遅めの昼食。
ここ、前から行きたいと思ってたんです。
あつあつのシーフードドリアをいただきました!
スープはかぼちゃのポタージュです。
喫茶室からは、博物館入口のようすが見下ろせます。
あの特徴的なアーチの内側からの眺めですね。
夜になると、この喫茶室の温かみのある明かりがアーチを照らして、
これまた素敵なんですよね…。
今回はまだまだ回りたい場所があるので食べ終わり次第次の目的地へ向かうのですが、
そんな景色もいつか見れるといいなあ。
ちなみに、ここの喫茶室の箸袋、市博の外観のイラストがデザインされています。
ちょっとおしゃれだったので持ってきちゃいました。
西新駅へ戻り、今度は地下鉄で千代県庁口駅へ。
崇福寺というお寺へ向かいます。
駅から徒歩5分という案内だったんですが、どうもお寺にたどり着けない…。
道が斜めに入り組んでいて、体育館の方に出たりとウロウロ…。
スマホでマップを開き、ようやくたどり着けましたが、ちょっとここで時間を無駄に使っちゃいました;
観光地というわけではないので仕方ないんですが、その点やはり案内がほぼなかったですね…。
ここで時間を使ったのは予想外でした;
崇福寺は黒田家の菩提寺で、官兵衛さま、長政さま、官兵衛さまの奥さん・光さんのお墓があるとのこと。
墓所は土日のみ公開で、この日は平日だったため開いてないっていうのは分かってたんですが、
せめて近くまで来てるならお参りにと寄った次第です。
山門は福岡城から移築したもので、とても立派。
この門を抜けて拝殿で手を合わせていると、お掃除をされていたおばあさまから「ありがとうね」と一言。
こちらこそ、もう日も暮れかける中すみません。
寺務所はもう閉まっているようだったので、ご朱印はまたの機会に。
藤巴の素敵なご朱印と聞いてぜひ光雲神社と一緒に並べられたらと思ったのですが、
これもめぐり合わせなのでしょうね。
次こそはゆっくり墓所の方まで見ることができればいいな…!
時計を見直すと、次の目的地である筥崎宮まで回るのは少しきびしそう…。
またこの地を旅できる機会を信じて、今回は断念することにしました。 またね…!
ですが、まだちょっとだけ猶予がありそうだったので、少し急ぎ足でその次の目的地へ向かいます。
千代県庁口駅から、今度は中洲川端駅へ。
駅を出てすぐの商店街を抜け、まっすぐ進んでいくと櫛田神社へとたどり着きます。
博多の寺社の中ではトップクラスに有名な一社のようですね。
既に夕方5時頃でしたが、この時間でもまだまだ多くの人でにぎわっていました!
この日は節分祭の大きなお多福のお面が随所にあり、その面の口をくぐって通ることができました。
あとから知ったのですが、ここならではの有名なものらしく、
くぐることで福を分けてもらおうというんだとか。
参拝のほかおみくじも引かせていただき、ご朱印も賜ることができました。
この旅では2つ目です。
それにしても、本当に活気のある場所で!
街の一角にある賑やかな地元の人に愛される寺社というのが、大須観音によく似ています。
商店街がある風景もそっくりですね。
境内にある山笠も見てきました。
「呑取名槍黒田誉」というお題らしく、黒田武士、主に日本号の呑み取りを題材としているそうです。
中央の槍を持っているのが太兵衛、その右上の暗がりにいる采配を持った人が官兵衛ですかね?
右下の人物は兜が長政っぽいような!?
とにかく華やかで大きく、そばで見て圧倒されました。
これもまた写真ではなかなか伝わりません。スケール感大事。
ちなみに、これは完全に余談なのですが、この山笠の右側にある奉納者(?)のお名前、
審神者はちょっとクスッと笑っちゃいそうなあのKBCさんです。
ケービーシー……けびいし……検非違使……。
次の場所へ向かいます。
次は唐人町駅で下車。
すぐ近くの商店街のこの『加美屋』さんというお店へ。
表に飾られている藤巴からも分かる通り、こちらも黒田ゆかりの地。
代々御用菓子店をつとめていたそうで、黒田家に関連したお菓子が売られています。
おみやげはおみやげとしてまとめて紹介した方がいいかな…と思いましたが、
ちょっと流れの都合でここで紹介させてください。
まずこちらが、官兵衛・長政の焼印入りどら焼き。
官兵衛さまが黒あん、長政さまが白あんです。
ふっくらとしていてとても美味でした。緑茶と一緒に味わいたい一品…!
そしてもう一つが盃の形をした『黒田武士せんべい』。
これ、芸が細かいことに高台の部分までちゃんとあります。
味はほんのり甘く、せんべいというよりはクッキーとかに近い軽い食感。
写真のものは手のひらに収まるくらいの小さいものですが、
お店ではもっと大きいものも取り扱っています。
一番大きい物はまさしく酒豪が使うような盃のよう。
それぞれの箱の包装もなかなか日本史好きとして気分が上がるものでした!
左がせんべい、右がどらやきです。
躍動感のある官兵衛・長政父子のイラストがカッコいい…!
包装紙も藤巴と金の蔓模様が非常に素敵。
紙袋も藤巴です。
この色合いとデザインがシブい。かっこいい。
あ、あとこれは黒田関係ないですが、一緒に『半月』という名のお菓子もいただきました。
和と洋が入り混じった不思議なお菓子。
レーズン?餡? 不思議な調和です。
お店の中で商品を見ていたら、お茶もいただいてしまいました…!
金箔の浮かんだおいしい梅昆布茶、ありがとうございます。
奥にイートインスペースもあって、そこでは和菓子やコーヒーなどをいただけるようでした。
画像は加美屋さんのホームページから。
おみやげも手に入りほくほく。
本格的に日も暮れてきたので次の目的地へと足早に移動します。
その3へ。