みどりのながれ

日々のメモ

福岡遠征 2016/1

先日、1月27日に再び福岡に行ってまいりました。

今回は5月の時とは違って宿泊はなし。

行き・帰りともバスなので日帰り…にしては滞在時間は長めですね。

今回の目的は、ゲーム・刀剣乱舞での一押し刀、へし切長谷部のモチーフとなった刀をこの目で拝見すること。

また、彼や名槍・日本号ほか黒田家に関するゆかりの地を巡ること。

主にその2点ですかね。



前日26日の21時に名古屋を出発し、バスに乗車すること11時間…。

福岡バスターミナルが旅の出発地です。

旅の数日前、40年に一度の大寒波が襲い雪が降った福岡ですが、この日にはもう溶けていました。

途中停車したサービスエリアの近くにはまだ残ってたんですけどね。

ちょっと地面が湿っているかな…って程度。

寒さが和らぎ、天気にも恵まれ、お出かけ日和となったのでラッキーでした。

(フォロワーさんのツイートで知ったんですが、旅の翌日雨が降ったそうなのでほんとこの日でよかったです;)



バスターミナルがある建物の地下にあるモスバーガーで食事を軽くとり、9時ごろ博多駅を出発。

地下鉄の一日乗車券を購入し、最初の目的地に向かいます。

…と、その前に。

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博多駅・博多口にあるこの銅像をチェック。

盃と槍を持ったこの像は母里太兵衛がモデルで、

台の部分には彼の有名なエピソードがもとになった『黒田節』が刻まれています。


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母里太兵衛というのは、とうらぶ的に言うと日本号の前の主…ですね。

由来については今回は割愛しますが、そのエピソードが『黒田節』として地域の人に深く愛され、

この博多を中心にいろんな場所で関連したものを見ることができるんですよね。





博多駅を発ち、次は地下鉄に乗って大濠公園駅へ。


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1番出口を出て西公園方面へと進んでいきます。

この鳥居が見えてきたらもうあと少し。


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ひとつ前の画像でも分かるかと思いますが、勾配がなかなかきついです;

丸亀城ほどじゃないですけどね…!


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坂を上りきると、西公園にたどり着きます。

その入り口すぐ近くにあるこの神社が最初の目的地『光雲神社(てるもじんじゃ)』です。


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光雲神社さんは黒田家の礎を築いた黒田官兵衛黒田長政をまつる神社です。

境内はそれほど大きくはありませんが、ゆかりのものが複数あり、

私のように、この冬の福岡旅の日程に加えた審神者さんも多かったそうな。


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ちなみに、先ほどの説明書きにもある通り、ここにも太兵衛さんの像があります。

こちらの方が日本号が原寸に近いサイズで作られてたりと、

博多駅のものよりちょっと強そうですねw (あくまで主観です)

台の部分もちょっとだけ豪華なつくりです。


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また、そのすぐ脇には黒田長政の兜を模した像もあります。

この兜にも、関ヶ原の戦いで長政さまが崖から転落しそうになった時、

兜の緒が引っ掛かって難を逃れた…とかいうエピソードがありまして、

縁起物…つまりはラッキーアイテム、といった認識(?)になってます。


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参拝も忘れずに!

拝殿の天井には黒田家の紋である藤巴と、鶴の姿が描かれています。

御賽銭を入れると……こりゃ驚いた!!

鶴の声がどこからともなく響き渡ります。 しかもけっこう大きな音…w


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拝殿の脇にはこんなお酒が奉納されて置かれていたり…。




丁度この日、私が神社を訪れている時間に刀剣乱舞の公式アカウントから

日本号をデザインされたイラストレーターさん、鈴木次郎先生の記念イラストが投稿されたのですが、

日本号が抱えているお酒がコレに見えて仕方ありませんでした…w


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形といい、名前といい、日本号のためにありそうなお酒って感じがします。

脳内ではそういう設定にしておきましたw


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敷地内には藤棚があり、そこから博多の海が一望できます。

黒田父子はここから博多の街を見守ってくれてるのかなあ…。


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今は冬枯れの季節ですが、西公園は桜の名所として有名だそうで、

もう数か月あとには花に囲まれた美しい光景が見られるのかな…と想像していました。

以前に来たときは桜も藤も終わった5月でしたが、もう少し早い春の福岡もいいですね。

もう少し近かったら軽率に足を運ぶのだけれど。


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早い時間だったのでまさか不在かと思ったんですが、社務所にちょうど人がみえたので

ご朱印と『桜みくじ』というのをいただきました。

桜の名所ならではのカワイイおみくじ。

扇子のように広がるつくりになっていて、すべて広げるとこんなふうに桜の花の形になります。

写真には載っていませんがさくらんぼのような小さいハート型の鈴がついていて、

それもまたかわいらしい…。

ちなみに、おみくじで滅多に大吉引かない私ですが、今回は大吉でした。

この福岡旅、いいものになるというお告げかな?



神社の老夫婦は朗らかで優しい方で、早い時間に来てしまったにもかかわらず優しく対応してくださいました。

「どちらから来られましたか?」とすぐに聞かれたので、観光客オーラ隠せてなかったかな?w

ちょっとだけ雑談したのち、次の目的地へ向かいました。





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なお、旅のちょっと前に知ったんですが、神社に行く途中の道に藤棚がある教会があり、

長谷部っぽさを感じるね、と話題になっていました。

もし見かけたら覗いておこうぐらいの気持ちだったんですが、

本当にちょうど通る道にあって思わず凝視しちゃいました…。

藤の花が咲く季節になったらさぞかし画になるんだろうな…。


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なにやら立札があったので読んでみると…。

この藤棚は歴史ある藤園だったうちの一部らしく驚き。

しかも無関係と思われたこれも、黒田家まわりの人間が関わっていたとか…。


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その教会のすぐ脇でこんな黒にゃんこと出会いました。

随分と人懐っこい猫でしたが野良かしら。

それにしてもキミ、燭台切みたいだな…。

藤の花による結界が張られた教会に猫の姿で忍び込み、その教会の主である長谷部に会いに行く光忠…。

彼を見つけるなり変身を解いて…「貴様どこから忍び込んだ!?」って…

なんか同人誌みたいですねwww (突然の妄想)

ふと思い浮かんだ妄想を払拭して、大通りを横断し大濠公園駅の反対側へと向かいます。





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お堀沿いに歩いていくと入り口の目印となる門と櫓が見えてきます。


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堀にかかる橋を渡り、この下之橋御門をくぐると福岡城址が見えてきます。

向かいの石垣も立派です。


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門をくぐったすぐ前の通りにある母里太兵衛邸の長屋門





少し前に福岡市博物館の公式ブログでこの門の話を紹介していたんですが、こんなところにあるのか…と。

やはり話に聞くのと実際に見るのとではイメージが変わりますね。

江戸時代に作られたこの長屋門、天神にあったものを移築してここに復元されたんだとか。

重厚なつくりが素晴らしく、とても存在感があります…。


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道路の反対側から。

この、信号とのアンマッチさもいいですねw


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ちなみに、ここにも藤棚が。 しかもかなり大きい。

この旅で既に数か所藤棚がある場所を通っているんですが、

黒田家の紋が藤巴なのもあり、やはり意識的に植えられたものなんでしょうか…。

そのあたりは不明なままでした;


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ちょっぴりわき道にそれ、公園の方へ歩いていくと

官兵衛さまが晩年隠居生活を送った屋敷の跡地があります。

碑が立ってるだけなのでこちらはちょっとイメージしづらいですが、

この、のびのびとした土地で余生を送ったと考えると非常に素敵だな、と。

季節によっては牡丹や芍薬などが見られるそうです。


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長屋門の道をさらに進んでいくと、福岡城址へと入っていきます。

ここからちょっと上り坂。

そして公園内の土はまだ数日前の雪の影響かまだ湿っていて、

ところどころぬかるんでいて足元注意な感じ。 念のため慎重に進みます。


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祈念櫓。

移築された際に少し改築されたようですが、当時の面影を残す貴重な建築物だとか。


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石垣をさらに上に登っていくと、天守台へとたどり着きます。

天守閣があったのか、なかったのか。

まだ確定的には明らかになっていない福岡城ですが、果たしてどうだったんでしょうね?


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天守台てっぺんからの景色がこちら。

少しだけ霞んでいますが、ヤフオクドームや福岡タワーが見えたりといい眺め。

福岡は、都市部に空港があるからか高いビルが少ないんだそうですね。


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ここからは来た道を戻ってお城を抜けていきます。


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途中、梅園のあたりでまたもや猫と遭遇し、ちょっとの間戯れていました。

他にも数匹見かけたので、けっこうお城の付近に猫が住み着いている…?

球戯場の近くには、またも藤棚がありました。

意識してるからそう感じるのかな、と思いましたが本当に多いですね…?


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裁判所方面へ降りていくと、『鴻臚館(こうろかん)』という史跡にたどり着きます。

簡単に言うと、海外からの賓客をもてなすための迎賓館があった場所なんですが、

この資料館の中でその遺構の一部や出土した資料を見ることができます。

日本一古いトイレもここにあったんだとか。

しばしここを見学。

内部の写真撮影可だったのかよく分からなかったので記録は残してないんですが、

なかなか興味深い場所でした。

この遺構が見つかる前は別の場所にあると思われていた鴻臚館ですが、

隣接の運動場を開発しようとした際に発見されたんだとか。

(ごめんなさい、ちょっとうろ覚えなんですが確かそうだったはず)

それにしても、こんな歴史ある迎賓館のまさにすぐ隣にお城を建てようと思った黒田家ってすごい。

その方が都合がよかったってことなんでしょうね。


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次は徒歩ですぐの場所にある『福岡城むかし探訪館』へ。

数年前にできた小さな資料館らしいのですが、審神者としては外せないポイント。


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顔出し看板の長政くん、ちゃんと一国長吉(朱塗りの槍、福岡市博物館蔵)を持ってるのが

なかなかに細かいです。

ちょっと注目しちゃいましたw


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中にはジオラマやパネルの展示のほか、関連資料を自由に読むことができたり…。


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ややっ、これは!!

刀剣男士・へし切長谷部のモチーフとなった刀、圧切長谷部…!?


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なんちゃって。

彼はレプリカ。 つまるところ写しです。

この資料館に撮影可能なレプリカがあると聞いていたので立ち寄った次第でした。


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鍔などもなかなかよく似せて作られている…? と思ったのですが、果たして実物と比較してどうでしょうか。

それを次の目的地で確かめに行きます。



このとき12時ちょっと前。

公園を抜け、裁判所前を通過し、そのまま赤坂駅へ。 再び地下鉄に乗り込みます。





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探訪館の近くで駅の位置を確かめていたら猫にじゃれ付かれました;;

観光地だからってのもあるかもしれませんが、本当にこの地域の猫は人間との距離が近い;

触れられる距離まで近寄られたのは久しぶりでした。

猫にかまっていて時間をちょっとロスったのは内緒です…。



その2
に続きます。