ディアルガでメイキング その3・デジタル塗り
その2の続きです。
なお、今回の記事の画像は最後のイラスト以外すべてクリックで拡大できます。
(使用ソフト:Adobe Photoshop CS4)
塗りの準備が全て終わったら、背景レイヤーと線画レイヤーの間に新しくレイヤーを作り、
まずは下塗りから色塗りを始めます。
下塗りは『塗りつぶしツール』を使ってささっと。
塗りつぶしツールでは難しい部分は『ブラシツール』で塗っていきます。
私の場合、塗りは色別にレイヤーを分け、あとで色味を調整できるようにしておきます。
一枚で全部塗っちゃう方もいるそうなのですが、私にはそこまでの技量はありません…;
上の画像は下塗りが終わった段階。
レイヤーの数は全部で4枚になりました。
これからもっと数が増えていきます;
下塗りが終わったら、次にそのレイヤーの上にもう一つレイヤーを作り
塗りの準備の時と同じように『クリッピングマスク』にします。
(画像の「レイヤー3」というレイヤーがそれにあたります)
そしてそのレイヤーに、ブラシツールで色をのせていきます。
普通は影の色をそうやってのせていきますが、今回の塗りは変わったものにしようと思ったので
まぶしい水色と紫をぼかしのある大きめのブラシでランダムにおいてみました。
好みの色に近づけるため、『イメージ』→『色調補正』→『色相・彩度』で色味を調整したり、
レイヤーを増やしたり、モード(『オーバーレイ』など)をいじってみたりするといいと思います。^^
私もその辺はいつも行き当たりばったりです;
全部のレイヤーに色を置くとこんな感じになります。
水色の模様の部分に重ねたレイヤーは『色相・彩度』の彩度のグラフのみを動かして、
体の水色・紫から少し赤みがかった色に変えて変化をつけてみました。
分かりづらいですが目の赤い部分にも色を乗せています。
次に、ディアルガの模様の部分を発光させたかったので
水色の模様の下塗りレイヤーを増やし、線画の上に移動させました。
このレイヤーを『フィルタ』→『ぼかし(ガウス)』でぼかします。
ぼかしの強さは大体で目測で構わないと思います。私もいつも適当です。^^;
ぼかしが済んだら次にレイヤーのモードを変更。
『覆い焼き(リニア)-加算』にします。
自分が思い描いた強さに調節するため、ここでもレイヤーを増やしたり、
レイヤーの不透明度(上の画像の緑の線のところにあります)をいじってみたりと
目で確認しながら模索していきます。
今回は不透明度100%のレイヤーと50%のレイヤー2枚になりました。
画像のディアルガの額の模様がうっすら発光しているのが今手を加えた部分です。
本当にわずかな違いですが、あるのとないのとでは雰囲気がちょっと変わってきます。
『ぼかし(ガウス)』はいろんな面で重宝するので覚えておくといいかもしれません。
ディアルガ本体が完成したので最後に背景を塗っていきます。
背景もレイヤーを細かく分けてあとからクリッピングマスクで個別に塗ったり、
『色相・彩度』で色味を調整したりできるようにしておきます。
なのでこの段階では色のバランスがかなり適当ですw
背景の柄つきの部分にそれぞれディアルガと同じように色を置いてみました。
どの場所も初めはディアルガに使った水色と紫を乗せ、
そのあと『色相・彩度』で画像のように黄なり青なりに変えました。
単純に色を初めから作って置くよりも統一感が出るような気がします。
今乗せた色に合わせてベースのレイヤーも『色相・彩度』で色を調整していくといいかもしれません。
背景も全て塗り終わったら最後にテクスチャをかけて完成です。
テクスチャは『クリッピングマスク』などでレイヤーに重ねれば、
簡単に味のあるイラストにできるという優れものです。
そのままだと色がつぶれちゃったりするので画像の矢印で示したとおり
レイヤーの『不透明度』を調整してあげるといいでしょう。
レイヤーのモードをいろいろ試してみるのもいいと思います。^^
今回は背景の無地の部分と全体にグランジのテクスチャをかけてみました。
全体に重ねたものは不透明度を落とし、レイヤーのモードを『オーバーレイ』にしています。
ちなみに、今回使用したグランジテクスチャはこちら↓でDLさせていただきました。
検索すればブラシの素材やパターンなど
クオリティの高いものを手軽に見つけてダウンロードすることができるので
探していろいろ入れてみるのを推奨します。
デフォルトのブラシだけでは表現できないものも多いでしょうし…。><
(もちろん、利用規約はきちんと守った上で使わなくてはいけません)
一応、フォトショユーザー限定になりますが、私のオススメのサイトをここに載せておきます。
こういった日本のサイトでまとめられている場合も多いです。
何を入れたらいいか迷ってしまう場合はそういったサイトを参考にしてみるのもよさそうです。
こんな感じでメイキングはおしまいです。
レイヤー総数は30枚強になりました。
随分まとめ方が下手で長い紹介になりましたがこんな感じでイラストを描いてます。
説明足らずな部分も多々あると思うので、
伝わらない部分等ありましたら「この場面もう少し詳しく教えて」など、コメント頂けると嬉しいです。^^;
お粗末さまでしたー。
完成版::ニンテンドードリーム vol.194に掲載されました。