京都遠征 2016/3 1日目 その1
ちょっと前の話なんですが、京都へ遠征に行ってきたのでその様子についてちょっと記録しておきます。
今回の旅は2泊3日。
ちょうど休みの都合で3日も観光に使えるという贅沢旅行でした。
京都へは、今回新幹線を使って行きました。
そんなに遠くない(と認識している)ので、在来線を使ったりするのですが、
今回はちょっと目的があるのと、観光に少しでも多くの時間を使いたかったのでこの選択。
およそ30分ほどで京都に到着。
休む間も、車窓から景色を楽しむ間もほとんどないのでちょっと旅情には欠けますね;
さくっと最初の目的地へ向かいます。
早くに現地入りしたのは、何を隠そうこれが目的なのでした!
イノダコーヒ・ポルタ店さんより、『京の朝食』。 お値段は1380円。
喫茶大国愛知県民も唸る至福のモーニングセットです…!
クロワッサン、オレンジジュース、サラダ、ハム、タマゴと、コーヒーまたは紅茶という内容。
私はイノダさん名物のコーヒー『アラビアの真珠』をチョイス。
モカをベースとしたヨーロピアンタイプのブレンドコーヒーです。
なお、注文時に有無を聞いてくださいますが、
このお店はミルクと砂糖をあらかじめ入れたものを開店当初から提供されているそうで
私もそうさせていただきました。
これがまた、普段紅茶党の私も満足な非常においしいコーヒーでして。
また立ち寄った際はぜひリピートしたいなと思ったり。
コーヒー以外も絶品で、特にハムにはお店のこだわりを感じました。
市販で見るような薄っぺらなやつではなく、肉厚でジューシー。
本場ドイツの製法で作られた自慢の一品なのだそうな。
ちょっと余談。
今回の旅の目的の一つに刀剣乱舞のスタンプラリーがあるんですが、
どうもこの時のお隣の客がそれ目当てで来ていた人っぽい。
加州と山姥切のグッズ(もちもちマスコット)が目に入って、
「あっこの人たち審神者だ…」と瞬時に把握しましたw
食事を終えたあと、ロッカーで荷物を預け京都駅で『京都二日観光券』を購入。
バスと地下鉄がその日数乗り放題になる便利な券です。
これを使って北大路駅までいき、そこからバスで北山方面へと向かいます。
……なんですが。
どうも買ったばかりの券をどこかに落としてしまったもよう……。
どれだけ探しても見つからなかったので、結局再び北大路駅で買い直し再出発。(´・_・`)
痛手でしたが、ここでくよくよしていてはこれからの長旅楽しめないな、と
なくした券のことはさくっと忘れることに。
バスターミナルからバスに乗り、最初の目的地・鷹峯源光庵前バス停すぐそばの『源光庵』へ。
…ところが、またしても問題発生。
どうも乗るバスを微妙に間違えたっぽい。
途中からわき道にそれてしまいました…。
『玄琢』という場所で一度降車し、一度引き返すことに。
折角早く現地入りしたのにここで大きくタイムロスしてしまいました…。
旅のまだ序盤も序盤なのに既に暗雲立ちまくりでバス待ちの間は不安しかありませんでしたが、
なんとかその後目的地へ到着。
源光庵門前。
京都のはずれ、観光客もあまり多くない場所にあるからか、
辺りはひっそりと静かな空気が流れていました。 曇り空もそれに拍車をかけています。
こちらが山門。
この先で拝観料(400円)を払い、中を見て回ることができます。
ご朱印帳は拝観料を支払う際に預け、帰る際に受け取る方式でした。
庵の中ではお香がたかれ、どこを切り取っても厳かな雰囲気。
大きな場所ではありませんが、ここには大きな見どころが2つありまして…。
そのうちの一つが伏見城の『血天井』。
天井の板となっているのは関ヶ原の戦いの直前、伏見城の戦いで鳥居元忠一派が自害した際の城の床で、
慰霊・供養の目的で京都各地の寺社にこうした形で今も存在しているのだとか。
ここのものは特にその時の痕跡をはっきりと見ることができ、足型や手形が残る場所も。
上の天井を写した画像にもくっきりと足型があるのが見えると思います。
こちらにも。
で、あともう一つですが。
それがこちらの『悟りの窓』と『迷いの窓』。
向かって左の丸窓が悟りの窓、右が迷いの窓という名前です。
私が行った3月上旬はまだ冬枯れの景色でしたが、
この美しい窓から見える庭園の四季折々の景色は大変綺麗で、京都観光の秋の広告にも使われたんだとか。
秋には切り取られた円の中が赤に染まり、たいそう絵になるんでしょうね。
想像しただけで美しいです。
迷いの窓も、この格子の連なりが素晴らしい…。
訪れた人は皆と言っていいほど、立ち止まってカメラを向けていました。
本当に画になる景色です。
続いては、源光庵からほど近い光悦寺。
この小路を抜けていくとあります。
拝観料を払い、ご朱印帳がある場合こちらで預けます。
ちなみに自分は、日蓮宗の寺院のみご朱印帳を分けようと思ったので
今回は光悦寺さんのオリジナルのものにいただくことにしました。
受付から見えるところに置いてはありませんでしたが、もみじ柄のものが存在しています。
境内は庭園の中に庵が点在しており、山の澄んだ空気と緑が美しい場所でした。
こちらの格子状の垣はその名も『光悦垣』というもので、組んだ竹の美しさがこれまた見事。
山々を望む絶景を味わえるスポットもあります。
京都の市街地からさほど遠くない場所ですが、こんな景色が広がってるんですね。
野生の植物・動物も街では見られないものがいそうです。
光悦寺は紅葉の名所でもあり、秋になるとその庭園の美しさを味わいに人が多く押し寄せるとか。
今はまだ寂しさも感じる風景ですが、新緑の頃や雪景色なんかも風情がありそうですね!
光悦寺の『光悦』というのは本阿弥光悦のことで、桃山時代~江戸時代にかけて活躍した文化人。
刀剣鑑定家として名をはせた本阿弥家の一族ですね。
へし切長谷部を鑑定し、金象嵌を入れた本阿弥光徳とは親戚関係。
同時期に活躍したので、もしかしたらお互い交流や面識もあったかもしれませんね。
刀剣鑑定のほかにも、絵、書なと多彩な才能を発揮し『琳派』の源流になったとも。
現代でいうところの、マルチアーティストですね。
このあたり一帯は光悦が住み、学舎などがあった土地なんだとか。
続いては常照寺。
こちらも日蓮宗の寺院です。
光悦寺同様に、受付で拝観料とご朱印帳の預かりを行い、中を見て回る方式でした。
赤く立派な山門は『吉野門』と呼ばれています。
吉野太夫という天下随一の太夫がその昔寄進したというもので、
これ以外にも彼女ゆかりのものが寺内にはいくつか存在しています。
また、4月には吉野太夫を偲んで『吉野太夫花供養』が行われ、太夫道中や野点が境内で行われます。
お寺の方に映像を見せていただきましたが、その様子がとても華やかで、
満開の桜の美しさと太夫の美しい姿が非常に画になる光景でした。
タイミングさえ合えば、一度訪れてみたいものです。
境内の一角にある庵の『吉野窓』と言われている窓。
これも吉野太夫絡みで、彼女が自らを表したと言われている窓です。
丸い窓の下の部分がちょっとかけてるのが分かると思いますが、そこがポイント。
完璧な円は『悟り』を表すとされていて、それにちょっと足りないこの形は、
自分はまだまだ完璧には遠い、という意味なんだとか。
吉野太夫は若くして天下随一の太夫と言われたたいそうな人物だったそうですが、
その心はとても謙虚ですね…。
なんだか自分のことを考えると恥ずかしくなります;
先ほどの庵をさらに進んでいくと太夫のお墓があり、花が手向けられていました。
こんな感じでぐるっと境内を一周。 最後に朱印帳を受け取ってお寺をあとにしました。
再び『鷹峯源光庵前』からバスに乗り、次の目的地へ。
少し南下し、その周辺の寺社を巡ります。
その2へ
今回の旅は2泊3日。
ちょうど休みの都合で3日も観光に使えるという贅沢旅行でした。
京都へは、今回新幹線を使って行きました。
そんなに遠くない(と認識している)ので、在来線を使ったりするのですが、
今回はちょっと目的があるのと、観光に少しでも多くの時間を使いたかったのでこの選択。
およそ30分ほどで京都に到着。
休む間も、車窓から景色を楽しむ間もほとんどないのでちょっと旅情には欠けますね;
さくっと最初の目的地へ向かいます。
早くに現地入りしたのは、何を隠そうこれが目的なのでした!
イノダコーヒ・ポルタ店さんより、『京の朝食』。 お値段は1380円。
喫茶大国愛知県民も唸る至福のモーニングセットです…!
クロワッサン、オレンジジュース、サラダ、ハム、タマゴと、コーヒーまたは紅茶という内容。
私はイノダさん名物のコーヒー『アラビアの真珠』をチョイス。
モカをベースとしたヨーロピアンタイプのブレンドコーヒーです。
なお、注文時に有無を聞いてくださいますが、
このお店はミルクと砂糖をあらかじめ入れたものを開店当初から提供されているそうで
私もそうさせていただきました。
これがまた、普段紅茶党の私も満足な非常においしいコーヒーでして。
また立ち寄った際はぜひリピートしたいなと思ったり。
コーヒー以外も絶品で、特にハムにはお店のこだわりを感じました。
市販で見るような薄っぺらなやつではなく、肉厚でジューシー。
本場ドイツの製法で作られた自慢の一品なのだそうな。
ちょっと余談。
今回の旅の目的の一つに刀剣乱舞のスタンプラリーがあるんですが、
どうもこの時のお隣の客がそれ目当てで来ていた人っぽい。
加州と山姥切のグッズ(もちもちマスコット)が目に入って、
「あっこの人たち審神者だ…」と瞬時に把握しましたw
食事を終えたあと、ロッカーで荷物を預け京都駅で『京都二日観光券』を購入。
バスと地下鉄がその日数乗り放題になる便利な券です。
これを使って北大路駅までいき、そこからバスで北山方面へと向かいます。
……なんですが。
どうも買ったばかりの券をどこかに落としてしまったもよう……。
どれだけ探しても見つからなかったので、結局再び北大路駅で買い直し再出発。(´・_・`)
痛手でしたが、ここでくよくよしていてはこれからの長旅楽しめないな、と
なくした券のことはさくっと忘れることに。
バスターミナルからバスに乗り、最初の目的地・鷹峯源光庵前バス停すぐそばの『源光庵』へ。
…ところが、またしても問題発生。
どうも乗るバスを微妙に間違えたっぽい。
途中からわき道にそれてしまいました…。
『玄琢』という場所で一度降車し、一度引き返すことに。
折角早く現地入りしたのにここで大きくタイムロスしてしまいました…。
旅のまだ序盤も序盤なのに既に暗雲立ちまくりでバス待ちの間は不安しかありませんでしたが、
なんとかその後目的地へ到着。
源光庵門前。
京都のはずれ、観光客もあまり多くない場所にあるからか、
辺りはひっそりと静かな空気が流れていました。 曇り空もそれに拍車をかけています。
こちらが山門。
この先で拝観料(400円)を払い、中を見て回ることができます。
ご朱印帳は拝観料を支払う際に預け、帰る際に受け取る方式でした。
庵の中ではお香がたかれ、どこを切り取っても厳かな雰囲気。
大きな場所ではありませんが、ここには大きな見どころが2つありまして…。
そのうちの一つが伏見城の『血天井』。
天井の板となっているのは関ヶ原の戦いの直前、伏見城の戦いで鳥居元忠一派が自害した際の城の床で、
慰霊・供養の目的で京都各地の寺社にこうした形で今も存在しているのだとか。
ここのものは特にその時の痕跡をはっきりと見ることができ、足型や手形が残る場所も。
上の天井を写した画像にもくっきりと足型があるのが見えると思います。
こちらにも。
で、あともう一つですが。
それがこちらの『悟りの窓』と『迷いの窓』。
向かって左の丸窓が悟りの窓、右が迷いの窓という名前です。
私が行った3月上旬はまだ冬枯れの景色でしたが、
この美しい窓から見える庭園の四季折々の景色は大変綺麗で、京都観光の秋の広告にも使われたんだとか。
秋には切り取られた円の中が赤に染まり、たいそう絵になるんでしょうね。
想像しただけで美しいです。
迷いの窓も、この格子の連なりが素晴らしい…。
訪れた人は皆と言っていいほど、立ち止まってカメラを向けていました。
本当に画になる景色です。
続いては、源光庵からほど近い光悦寺。
この小路を抜けていくとあります。
拝観料を払い、ご朱印帳がある場合こちらで預けます。
ちなみに自分は、日蓮宗の寺院のみご朱印帳を分けようと思ったので
今回は光悦寺さんのオリジナルのものにいただくことにしました。
受付から見えるところに置いてはありませんでしたが、もみじ柄のものが存在しています。
境内は庭園の中に庵が点在しており、山の澄んだ空気と緑が美しい場所でした。
こちらの格子状の垣はその名も『光悦垣』というもので、組んだ竹の美しさがこれまた見事。
山々を望む絶景を味わえるスポットもあります。
京都の市街地からさほど遠くない場所ですが、こんな景色が広がってるんですね。
野生の植物・動物も街では見られないものがいそうです。
光悦寺は紅葉の名所でもあり、秋になるとその庭園の美しさを味わいに人が多く押し寄せるとか。
今はまだ寂しさも感じる風景ですが、新緑の頃や雪景色なんかも風情がありそうですね!
光悦寺の『光悦』というのは本阿弥光悦のことで、桃山時代~江戸時代にかけて活躍した文化人。
刀剣鑑定家として名をはせた本阿弥家の一族ですね。
へし切長谷部を鑑定し、金象嵌を入れた本阿弥光徳とは親戚関係。
同時期に活躍したので、もしかしたらお互い交流や面識もあったかもしれませんね。
刀剣鑑定のほかにも、絵、書なと多彩な才能を発揮し『琳派』の源流になったとも。
現代でいうところの、マルチアーティストですね。
このあたり一帯は光悦が住み、学舎などがあった土地なんだとか。
続いては常照寺。
こちらも日蓮宗の寺院です。
光悦寺同様に、受付で拝観料とご朱印帳の預かりを行い、中を見て回る方式でした。
赤く立派な山門は『吉野門』と呼ばれています。
吉野太夫という天下随一の太夫がその昔寄進したというもので、
これ以外にも彼女ゆかりのものが寺内にはいくつか存在しています。
また、4月には吉野太夫を偲んで『吉野太夫花供養』が行われ、太夫道中や野点が境内で行われます。
お寺の方に映像を見せていただきましたが、その様子がとても華やかで、
満開の桜の美しさと太夫の美しい姿が非常に画になる光景でした。
タイミングさえ合えば、一度訪れてみたいものです。
境内の一角にある庵の『吉野窓』と言われている窓。
これも吉野太夫絡みで、彼女が自らを表したと言われている窓です。
丸い窓の下の部分がちょっとかけてるのが分かると思いますが、そこがポイント。
完璧な円は『悟り』を表すとされていて、それにちょっと足りないこの形は、
自分はまだまだ完璧には遠い、という意味なんだとか。
吉野太夫は若くして天下随一の太夫と言われたたいそうな人物だったそうですが、
その心はとても謙虚ですね…。
なんだか自分のことを考えると恥ずかしくなります;
先ほどの庵をさらに進んでいくと太夫のお墓があり、花が手向けられていました。
こんな感じでぐるっと境内を一周。 最後に朱印帳を受け取ってお寺をあとにしました。
再び『鷹峯源光庵前』からバスに乗り、次の目的地へ。
少し南下し、その周辺の寺社を巡ります。
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